九寸名古屋帯:琉球本紅型・アセビ模様(知念初子) [14/186]

九寸名古屋帯:琉球本紅型・アセビ模様(知念初子) [14/186]

販売価格: 270,000円(税別)

(税込: 297,000円)

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九寸名古屋帯・仕立【国内総手縫い仕立】:

販売価格: 270,000円(税別)

(税込: 297,000円)

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商品詳細

琉球紅型らしい色遣いを、モダンなデザインで


紅型作家の中には、かつての琉球王朝士族に仕えた「紅型三宗家」と
呼ばれる工房を持つ作家がいます。

知念家、城間家、沢岻家がその紅型三宗家と呼ばれています。


知念家はその昔、中国から唐紙の技法や印金紙・緞子紙を学び、
琉球王朝より位を与えられて、士族以上の階級が着用する紅型を作ることが
許されていました。


「知念紅型研究所」として今に至る工房で、知念初子が染め上げました。


アセビ(馬酔木)は万葉集で歌に詠まれるほど、古来より人々に
愛されている花です。

沖縄にもリュウキュウアセビという品種があり、釣鐘のような形の可憐な花が
たわわに揺れる様子は可愛らしく、心和む情景です。

そのアセビを並べ、竹の節を隈取にあしらって、縦のラインを強調した
デザインの帯です。


同じ型紙を使って、一部のみ彩色したものもありますが、この帯は
六通部分がすべてカラフル


葉の色がブルー・パープル・グリーン・イエロー、花の色がピンクと
多色遣いで、とても華やかです。

幻想的な色遣いで抽象化された花は、
季節を問わず華やかな雰囲気でお召しいただけます。

 

紅型染は、天然染料の鉱物性の顔料を細かくし
微粒子化させた物を染料として使用するのですが、
鉱物性質で粒子が荒いため、習字のように染め筆で一度だけ
染料を生地の上に置いても、染料が生地になじまないのです。

そのため、もう一つ別な筆で、生地に置いた染料を
生地の中に刷り込むようにして染めていきます。

それでも、顔料粒子が荒いので生地の中に浸透しないため、
生地の上に染料が重なり、より色が濃く発色性が良く見えます。

沖縄の強い日差しでも色焼けしにくい特長があります。

 

お仕立て方法は、無地部分をタレにするか、柄の部分をタレにするか
お好みで選べます。

 

また、この帯の地模様は「宗薫緞子(そうくんどんす)」。 

お茶の世界で有名な、今井宗薫の愛用裂と伝えられる柄で、
二重の七宝繋ぎ文の中に、宝尽くしと梅の花の文様を入れています。

縁起の良い柄を幾重にも重ねた上に華やかに染められた本紅型は、
お召しになる方のお幸せを祈っているようです。

 

カラフルな小紋にもシックな紬にも合わせやすいので、
帯締めや帯揚げなどの小物遊びも楽しめます。

 

【素材】 絹100%

 

※ご覧いただいている環境によっては、
色味が違って見える場合がございます。
予めご了承下さいませ。