伊奈紬:天然染料のグラデーション [9/205]
商品詳細
【たった一軒!老舗の機屋が作る、草木染の至宝】
長野県伊那谷の良質な生糸を使い、そこに様々な種類の
糸を組み合わせて織る、伊奈紬(いなつむぎ)。
昔から「蚕の国、絹の国」と呼ばれた長野ですが
昭和の中頃までは県内に120件ほどあったと言われる
織元は、現在たったの一軒となってしまいました。
ちなみに伊奈紬は、1975年に上田紬・飯田紬・松本紬など
県内の様々な紬と一緒に「信州紬」という総称で
通商産業省(現在の経済産業省)から伝統工芸品に
指定されています。
伊那紬の「様々な種類の糸」とは、主に次のような
ものです。
2匹の蚕が一緒に作る「玉繭(たままゆ)」という
大きな繭から取る、玉糸。
繭を煮込んで手で引き延ばした真綿。
野生の繭から取れる天蚕糸(てんさんし)。
これらの糸を、地元で採れる山桜やどんぐり、シラカバ、
クルミやリンゴなど草木や実から取れる天然染料で何度も染め
そこからやっと織り始められます。
様々な種類の糸を使うため織りムラが生じやすいので
熟練の職人が高機(たかばた)で丹念に、何日も
時には何か月もかかって手織りします。
天然染料は染まりにくいので何度も浸し、手織りで一反ずつ織り上げる。
だからこそ、伊奈紬は優しく体を包んでくれて、
絹の光沢感がありながらふんわりと温かく、かつ
滑らかで丈夫なのです。
この紬の染料は、ラックダイ、どんぐり、山桜。
植物や動物由来の天然染料で染められた糸を
柔らかな印象のグラデーションで織り上げています。
同じく優しい色の帯を合わせても、ハッキリした色味を
重ねても、この着物は受け止めてくれます。
お手持ちの帯とのコーディネートをお楽しみくださいませ。
※コーディネートは参考商品(別売り)です。
【素材】 絹100%
※ご覧いただいている環境によっては、
色味が違って見える場合がございます。
予めご了承下さいませ。