藤井絞:雪花絞り/ブルーグレー [48/718]
商品詳細
模様を染める『絞り技法』はたくさんありますが
雪花絞り(せっかしぼり)はその中でも
「板締め絞り」という凹凸感のない技法の一つです。
『絞りは太って見えるから・・・』という方がいますが
この商品には、それはありません。
太って見えるという、それらの多くは
凹凸がしっかりある絞り柄の事をさす場合が
ほとんどです。
染め方は、まず生地を縦に屏風たたみし
次に三角形の蛇腹にたたんで同型の板に
挟み、その状態のまま板を両側に当てて
ひもで強く締め、染料に浸して染めます。
主に、板と板に挟まれて生地が出ている部分を
染料につけると、その部分から染料が浸透して
染まっていきます。
染め上がると、まるで万華鏡をのぞいたような
不思議な文様になります。
昔はゆかたに多用されていましたが
近年の雪花絞人気のため、最近は
正絹(絹100%)の着物にも
染められるようになっています。
そして、この生地は。
『残念ながらこのしなやかな着心地は
画像では伝わりません』
私店長が、この生地に初めて出会ったのは、
藤井絞の藤井社長がこの反物を自分で仕立てて
着ていた時です。
まさか綿麻素材だとは思わず、当然のように
正絹(絹100%)だと思っていました。
藤井社長に”これ、うちのオリジナルの綿麻素材なんです”
と言われて袖を触らせてもらった時の衝撃の触感を
今でもはっきり覚えています。
触った後でも、そのしなやかさに心動かされ
『自分で着てみたい!』と思い、当時は
島屋呉服店でも扱っていなかった綿麻の着物を
仕入れて自分で着始めました。
それまで正絹の着物しか着たことのなかった私にとって、
この綿麻の着物は、私の『絶対正絹神話』を
いい意味で大きく裏切ってくれました。
洗濯機でもジャブジャブ洗えて、アイロンいらずで
洗うたびにしなやかになる、
魔法のような素晴らしい生地です。
しかも、備長炭入りの糸を使っているので
デオドラント効果に大変優れていて、
炭火の焼肉屋さんに行って次の日洗おうと思った
その次の日に『炭火臭』がほぼ皆無でした。
絞り染めの歴史はたいへん古く
インドの染色技術が大陸との交流によって
奈良時代には日本に渡来していたと
言われています。
絞りの技法は長い年月をかけ
歴代の匠たちが様々な改善・工夫をこらし
現代でも感動とときめきを与えてくれています。
雪花絞は、一見似たようなデザインに見えますが
一反一反、板締めをして染めているので
100%同じ色柄というのは物理的に無理です。
そのため、全てオンリーワンのデザインです。
また、反幅が1尺1分と広いので
男性でも女性でもお仕立てできます。
59kimonoにも使われ、この生地を使った商品は
毎年大人気です。
サラリとして着心地抜群、しかも
自宅でお洗濯も可能なので、
普段使いに欠かせない一着になりそうです。
※コーディネートは参考商品(別売り)です。
【素材】 綿70%、麻25%、備長炭入りレーヨン5%
※ご覧いただいている環境によっては、
色味が違って見える場合がございます。
予めご了承下さいませ。